春高バレー2020/東九州龍谷高の荒木彩花に先輩・平山詩嫣が贈るメッセージ

春高バレー2020/東九州龍谷高の荒木彩花に先輩・平山詩嫣が贈るメッセージ

 『第72回全日本高等学校選手権』(春高バレー)が1月5日に開幕。6日には2回戦が実施され、シード校も登場した。そのうちの一校に、名門・東九州龍谷高(大分)がいる。春高バレーでは直近2大会で銀メダルを手にしているが、同時にそれは、優勝まであと一歩届かずにいる悔しさを意味している。

 今シーズン、東九州龍谷高のキャプテンを務める荒木彩花は最も頂点への思いを募らせているといっても過言ではないだろう。春高バレー本番を前に荒木は「去年、一昨年とセンターコートを経験しているので、今年でその歴史を崩すわけにはいかない、という思いは大きいです」と胸の内を明かし、こう続けている。

「ことわざにも『3度目の正直』ってあるじゃないですか。今回で私にとって春高も3回目なので、その言葉どおりになるような気持ちでチームを導けたらな、と思うんです」

 荒木の中で、春高の舞台は悔しさと併せて、強烈な記憶として刻まれている。振り返れば、1年生時はまだ成長途上にあり、公式戦でプレーする機会は多くなかった。自身にとって春高バレーのデビューは、オレンジ色のセンターコートで、それも優勝を懸けた決勝戦だった。

「センターコートに立つことが私の目標だったのですが、欲を言えば、自分の取り柄であるブロックで点を取りたい、とは思っていました」(荒木)と試合に臨むと、第2セット途中から出場を果たす。果ては相手の金蘭会高(大阪)のキャプテン林琴奈(当時/現JTマーヴェラス)のスパイクを見事にブロックシャットしてみせた。

 この大舞台での経験を糧にメキメキと成長を遂げ、2年生時にはチームの主軸として台頭。相原昇監督(当時/現女子U20日本代表監督)から「跳ぶ時のステップや腕の使い方、判断力を学ばせていただいた」(荒木)というブロックは絶対的な武器となった。そうして臨んだ2年目の春高バレーで前年に続き、決勝のコートへと挑んだ荒木には「成績がほしい」という願望ともう一つ、思いを強くしていた。それは「今まで引っ張ってきてくれた3年生を勝たせてあげたい」というものだった。

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