「プロ化、食える職業にしたい」バレーボール男子日本代表主将・柳田将洋、日本復帰のワケ

引用元:夕刊フジ
「プロ化、食える職業にしたい」バレーボール男子日本代表主将・柳田将洋、日本復帰のワケ

 バレーボール男子日本代表の柳田将洋主将(27)が、古巣のVリーグ男子1部サントリーに復帰。2日にインスタグラムで入団会見を行い、「チャンスをいただいて本当にうれしいです」と話した。

 3月までドイツ1部リーグのユナイテッド・バレーズに在籍。2017年のプロ転向をきっかけにドイツの2クラブ、ポーランドの1クラブでのプレーを経験した。

 ドイツの世界ランクは27位で日本の10位に遠く及ばないが、サッカーと同じくレベルの高い「欧州チャンピオンズリーグに参戦できる」ことをモチベーションに、1月からのチーム8連勝の原動力に。ところが、新型コロナウイルス禍で3月17日に帰国を余儀なくされた。直後からホテルで2週間の「自主隔離」を経て、代表合宿で調整を続けていた。

 柳田は「バレーボーラーを食える職業にしたい」という野望を抱いているが、現実は厳しい。プロの評価は稼ぎ。復帰したVリーグは基本アマチュアとあって、推定年俸は1500万円台だ。社員選手の年収にいたっては平均700万円台。しかも親会社がコロナ不況に耐えきれなくなれば、チームは真っ先にリストラ対象になる。

 国内の他競技に目を向ければ、サッカーJ1リーグの平均年俸は3500万円台。プロ化したバスケットB1リーグはほぼ同等の1600万円台だが、東京五輪出場を決めた日本代表クラスともなると、4500万円台に大幅アップする。

 バレーボールは「プロリーグ化」に何度も失敗し競技人口も減少中。来年の東京五輪が復権に向けたラストチャンスだ。

 日本代表は「人気の男子、実力の女子」と言われて久しいが、イタリア1部パドバに在籍する石川祐希(24)、Vリーグ1部ジェイテクトの西田有志(20)、そして柳田の3本柱が評価を覆しつつある。

 昨年のW杯では全11戦で大会過去最多8勝を挙げ、1991年大会以来の4位に躍進。五輪では表彰台まで駆け上がり、Vリーグを「食えるリーグ」に変えられるか。柳田は大きな使命を背負っている。(編集委員・久保武司)

タイトルとURLをコピーしました