春高バレー悲願の1勝 鳥栖商「頭真っ白」から立て直して逆転

春高バレー悲願の1勝 鳥栖商「頭真っ白」から立て直して逆転

 ◆全日本バレーボール高校選手権(春高バレー)1回戦 鳥栖商2‐1郡山女大付(5日、東京・武蔵野の森総合スポーツプラザ)

【写真】郡山女大付を破り2回戦進出を決めた鳥栖商の選手たち

 最後は酒井陽主将(3年)の思いを込めたスパイクが決まった。女子の鳥栖商がフルセットの激戦を制し「春高」ではうれしい初勝利。「緊張したけど、2、3セット目は自分たちのバレーができた」。酒井は笑みを浮かべた。

 選手たちにとって初めての大舞台。セッターの扇凛音(同)は「頭が真っ白になった」と明かす。公式練習から扇のトスは乱れ、修正できないまま臨んだ第1セットは22-25で落とした。それでも会場の雰囲気やコート内の距離感に慣れた第2セット以降は、的を絞らせない攻撃で得点を重ねた。

 現チームは就任1年目の行武泰信監督の下、佐賀・基山中時代からチームメートの酒井と扇を中心に成長。昨年6月の九州大会では、春高で優勝経験を持つ九州文化学園を準々決勝で破って3位に入った。「九文に勝ったことが大きかった。粘り強さが増した」と酒井は振り返る。昨夏の全国総体前からは週に1度の加圧トレーニングも導入し、スパイクの力強さも一段とアップ。手応えを胸に臨んだ春高で鍛錬の成果を見せた。

 選手たちは学校のある佐賀県鳥栖市近郊から集まり、酒井も2学年上の姉、香澄さんの後を追って入学した。試合前に「夢の舞台。楽しんで」とエールをくれた香澄さんは、きょう6日が20歳の誕生日。スタンドから見守った姉に最高のプレゼントを贈り、二重の喜びとなった。チームは2回戦で全国総体4強の京都橘と対戦。「自分たちのバレーで勝ちたい」と酒井は誓う。強豪にも臆することなく立ち向かう。 (伊藤瀬里加)

西日本スポーツ

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