「ジャパネット杯春の高校バレー」第72回全日本バレーボール高等学校選手権は6日、武蔵野の森総合スポーツプラザ(東京都調布市)で男女の2回戦32試合が行われた。東北勢の男子は東北(宮城)が清水桜が丘(静岡)、不来方(岩手)が高知を破り、女子は古川学園(宮城)が近江兄弟社(滋賀)を下した。このほか男子は山形南が東山(京都)、相馬(福島)は駿台学園(東京)に敗れ、女子は山形商が大阪国際滝井、1回戦で和歌山信愛を破った盛岡誠桜(岩手)は松山東雲(愛媛)、秋田北は広島桜が丘(広島)に屈した。7日の3回戦で東北は鎮西(熊本)、不来方は東福岡、古川学園は三重とそれぞれ対戦する。
【男子】
初戦を勝ち上がった不来方は高知に対し、持ち前のコンビバレーをフル回転させて主導権を譲らず、ストレートで勝利した。
不来方は高橋を中心に攻撃を組み立て、安定感のある試合運びを見せた。中盤まで激しい競り合いとなったものの、ミスの少ないプレーで着実に得点を重ね、第1セットを奪った。
続く第2セットも、威力のあるサーブで相手の守りを崩し、得意のコンビバレーに持ち込むパターンでリードを保った。終盤のタイムアウト以後、高知に粘られたものの、長いラリーを制してマッチポイントを握り、勝ちきった。
◯不来方・高橋新哉監督「今までミスしていた場面で我慢し、ラリーに持ち込めた。一つ一つ丁寧にやっていきたい」
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優勝候補相手に善戦したが、力尽きた。山形南は第1セット、速さと高さに勝る東山の強烈なスパイクに苦しめられ、序盤から苦しい展開。佐藤のバックアタック、本間、菅井の移動攻撃で点差を縮めていくが、終始相手の高い壁に阻まれ、流れをつかみきれないままこのセットを落とす。
第2セットも相手に主導権を握られる。山形南は中盤、相手守備を崩す佐藤のサーブや菅井の速攻で追いすがるが、最後は突き放され、及ばなかった。駆けつけた約200人の応援団に勝利を届けることはできなかった。
●山形南・小俣幸二監督「速さ、高さがある国体優勝チームを相手にやり切って戦えた。生徒たちは十分に力を出し切った」
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2回戦が初戦の相馬は、「校技」がバレーボールという強豪・駿台学園と対戦。春高で優勝経験もある相手の激しい攻撃に、終始苦しめられた。
第1セット序盤から相手にリードされる展開。エース立谷の強打や福島主将の巧打もあったが、大差でこのセットを落とす。
第2セットでは、2年の久野が活躍。吉田も強打で点を加える。だが、相手の鉄壁の守りを崩すことができず、立谷の強打もはね返される場面が目立つ。「全国レベルのブロックにプレッシャーを感じた」と立谷。差を縮めることができず、初陣を飾れなかった。
●相馬・横山義彦監督「チームの調子はよかったが、試合は満足できるものではない。自分たちのやりたいプレーができなかった」
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昨年の高校総体で準優勝を果たした強豪の東北は、清水桜が丘のエースを徹底マークし、第1セット序盤から主導権を握る。「相手エースのボールをいかに拾って攻撃を繰り出せるかという対策にずっと取り組んできた」と佐藤隆主将。攻撃面でもセッター小野寺のフェイントなどで緩急を織り交ぜ、終始優位に試合を進めてセットを奪う。
第2セットも序盤から流れをつかむ。相手の攻撃も堅いブロックで阻み、反撃の隙を与えさせない。時間差や速攻など多彩な技で攻め続け、ストレート勝ちを収めた。
〇東北・吉田康宏監督「初戦はすごく意識していた。エースがしっかりしているので、次も同じようにして勝ちたい」
【女子】
古川学園は、前回大会でも2回戦で対戦して勝利を収めた近江兄弟社の粘りに苦しめられたが、最後は地力を発揮して振り切った。
古川学園はエース・バルデスの攻撃や上沢主将の速攻、杉木の強打が決まり、第1セットを先取した。
第2セットは17-21とリードされたが、バルデスや杉木のスパイクで逆転。マッチポイントを握ったものの、相手の粘りでジュースにもつれ込んだ。セッター奥村とバルデスに替え、小田部と鈴木を投入する「2枚替え」で流れを引き寄せ、最後は杉木のスパイクで接戦を勝ちきった。
○古川学園・岡崎典生監督「バルデスに頼りすぎて受け身になってしまった。次戦はしっかりした心構えで選手に臨ませる」
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盛岡誠桜は健闘及ばず、2年連続の3回戦進出はならなかった。
盛岡誠桜が本来の全員バレーを取り戻しのは第2セット後半。「コースが見えてきた」というリベロ佐藤椰の好レシーブからリズムをつくり、県高校総体決勝で敗れたチームの再建の中心となった奥山主将の強打、セッター滝田の好サーブなどを絡め、18-20の2点差まで詰め寄った。
しかし、本郷と菊地の粘り強いサイド攻撃、佐々木と佐山玲の速攻を交えたセンター攻撃も実らず、最後は松山東雲の多彩なコンビバレーに押し切られた。
●盛岡誠桜・伊藤崇博監督「力負け。ミスで連続失点し、相手の強打にタイミングが合わず、第1セットを失ったのが痛かった」
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昨夏の全国高校総体で8強入りした有力校の山形商は、大阪国際滝井を果敢に攻めたが、及ばなかった。
山形商は第1セットの立ち上がりから、相手に攻め込まれる。タイムアウトの後、冷静さを取り戻し、菅原が巧みなスパイクでブロックアウトを誘い、サウスポーの深堀が角度のあるスパイクを決めて得点を重ねる。だが、形勢は変えられず、このセットを落とす。
続く第2セットも高さのある相手エースに攻められる。山形商の攻撃陣も相手の堅い守りを崩すことができず、無念のストレート負けを喫した。
●山形商・結城一秀監督「ブロックアウト狙いなど持ち味を生かした攻撃ができず、相手の高さとうまさ翻弄された」
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出場4回目の初戦で「春高」初勝利を挙げた秋田北だったが、広島桜が丘の粘り強い守備の前に屈した。
佐々木の巧みなサーブからの3連続得点で、順調なスタートを切った秋田北。しかし、ユース日本代表でエースの野中主将が思うように得点を決められずに逆転を許すと、そのまま突き放され、第1セットを奪われた。
第2セットに入り、野中の両サイドからの攻撃で打開を試みたが、広島桜が丘の堅い守りに阻まれた。終盤、佐々木の強打などで食い下がったが、力尽きた。
●秋田北・戸嶋幸子監督「サーブで崩すことはできていたが、うちの方が拾い切れなかった。相手が一枚上手だった」
▽男子2回戦
不来方 225-210 高知
25-22
東山 225-170 山形南
25-19
駿台学園 225-70 相馬
25-14
東北 225-160 清水桜が
25-19 丘
▽女子2回戦
古川学園 225-200 近江兄弟
28-26 社
松山東雲 225-150 盛岡誠桜
25-20
大阪国際 225-170 山形商
滝井 25-13
広島桜が 225-180 秋田北
丘 25-17
東北勢男子は不来方、東北が3回戦進出 春高バレー
バレーボールニュース引用元:産経新聞

