バレー・元キューバ代表メンバーの輝きふたたび。2019年の鳥人たち

バレー・元キューバ代表メンバーの輝きふたたび。2019年の鳥人たち

 2020年の代表シーズンを占う上で、昨年、男子バレーボール界における大きなトピックスを触れずにはいられない。かつてキューバ代表として世界を席巻した選手たちの2019年を振り返る。

ワールドカップバレー2019男子/最終日 結果

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 2019年10月13日。ワールドカップバレーは男子大会9日目をむかえ、メイン会場の2試合目のコート上では、ブラジルとポーランドが火花を散らしていた。

 この一戦は、まちがいなく大会屈指の注目を集めていた。その前年に行われた世界選手権決勝のカードであったし、この勝敗が大会の優勝を左右するといっても過言ではなかったからだ(結果はブラジルがフルセットの末に勝利)。

 そして何より、国際舞台にふたたび戻ってきたカリブ海の香りが、見るものの関心を集めた理由だった。

 身長2メートル超の大型アタッカーが、高く舞い上がり、強烈なスパイクを打ち込む。その姿を披露したのがブラジルのイオアンディ・レアルであり、ポーランドのウィルフレド・レオン。かつてはキューバ代表としてプレーしていた2人である。

 キューバ代表といえば、その抜群の身体能力を生かしたプレーから“鳥人軍団”と称されてきた。女子は伝説的プレーヤー、ミレーヤ・ルイスを擁し、オリンピックでは1992年のバルセロナ大会から2000年シドニー大会まで3大会連続で金メダルを獲得した実績を持つ。一方の男子も90年代は国際大会で上位成績をあげ、2010年の世界選手権では準優勝。その立役者となったのがレアルやレオンだった。

 だが、翌2011年のワールドカップバレーで5位になって以降、主要国際大会におけるキューバ男子は下降線をたどる。男子は2016年リオデジャネイロオリンピックこそ出場を果たしているが、11位に終わっている。そこにはレアルやレオンといった世界トップクラスのアタッカーたちの離脱が要因の一つであることは想像に容易い。社会主義国キューバの事情もあるのだろう、レアルはブラジル、レオンはポーランドへの帰化を選択したのだ。

 そうして2019年は、国際バレーボール連盟の規定である一定の期間をクリアした2人にとって“代表入り解禁”の年となったのである。

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