北海道科学大高男子バレーボール部は昨年の全国高校総体で16強進出。主力が残る今年は、初の8強以上を目指していたが、新型コロナ禍で総体、全道高校大会共に中止となった。同校OBで2016年から指揮を執る辻克典監督(32)は、2人の“恩師”からの教えを継承し、休校の中自主トレを続ける選手へ、感謝と結束、自主性を発揮しての難局突破を呼びかけた。(取材・小林 聖孝)
道科学大高は、高校総体、日本高校選手権(春高バレー)とも過去16強が最高。上位を目指した今年1月の春高では、1回戦で多度津(香川)にまさかのスレート負け。再起をかけ臨むはずだった3月の全国私立高校選手権も、新型コロナ禍で中止となった。
「高校総体にかける思いが強かった分、選手のショックは少なくない。しかし、まだ春高開催の望みはある。生徒には『いつかは試合ができる。今優先すべきことは、命を守ること。家族の感染防止、安全確保を意識してほしい』とお願いしています」。
チームを支えているのは、辻監督の恩師でもある工藤博己総監督(61)が作った〈1〉一心感謝〈2〉信頼結束〈3〉有終完美―の部訓。コロナ禍克服でも、キーワードになっている。
「今回の事態で、選手も、バレーができるのは当たり前ではなく、周囲の支援、協力で『させてもらっている』という感謝を強くしたはず。チーム練習ができない危機感も、結束を固め、LINEなどを使った練習メニューの確認、情報交換を密にさせている。その積み重ねで、再開後は実りある結果につなげたい」
影響を受けた指導者が、もう一人いる。Vリーグ女子トヨタ車体の印東玄弥(いんどう・はるや)監督(48)=栗山町出身=だ。辻監督が東海大北海道4年生の時、当時ノルウェー代表チームを指導していた印東監督のもとへ短期コーチ留学し、多くの刺激を受けた。
「日本で多かった、トップダウン式の型にはめた指導ではなく、選手目線で助言し、選手も独自の発想を持って主体的に練習に取り組んでいた。自分も取り入れました。(現在)厳しい環境に置かれている選手たちも、独自の発想で勉強や自主トレに励み、心身とも一回り成長する機会にしてほしいです」
◆辻 克典(つじ・かつのり) 1987年6月24日、室蘭市生まれ。32歳。バレーは小学4年から。室蘭東中3年で道中学選抜入り、道尚志学園高(現・道科学大高)ではミドルブロッカーを務め全道4強。東海大北海道では、道大学リーグで春秋制覇。身長181センチ、血液型AB。
報知新聞社
北海道科学大高男子バレー部、辻克典監督は恩師の部訓で難局突破を 昨年全国高校総体16強 自主トレ中の選手へ呼びかけ
バレーボールニュース引用元:スポーツ報知

