「春の高校バレー」として行われる第72回全日本バレーボール高等学校選手権大会(産経新聞社など主催)が来年1月5日に武蔵野の森総合スポーツプラザ(東京都調布市)で開幕する。注目校の一つが女子で3連覇の懸かる金蘭会(大阪)だ。9年連続9度目の出場となる強豪。主将の宮部愛芽世(あめぜ=3年)は「目の前のプレーをきっちりできるようにすることを目標に、一戦一戦思い切って戦い抜きたい」と闘志を燃やしている。
「3連覇を意識するようなレベルではない」。大会まで1カ月を切っても、池条義則監督の口調はいつも以上に厳しかった。
3連覇を達成すれば、6人制採用以降では2008年度大会から4連覇を果たした東九州龍谷(大分)以来、史上2校目の快挙となるが、昨年からレギュラーで残るのは宮部1人。チームにU-18(18歳以下)、U-20(20歳以下)の日本代表候補は計7人在籍するものの、国体は5位、高校総体はベスト16止まりで、この1年は苦戦が目立ってきた。
ただ、池条監督は「チームが腐ることはなかった」という。チームを束にまとめたのが、絶対的リーダーである宮部だ。指揮官に言わせれば「すべてにストイック」。日本代表への参加で一回りも二回りも成長し、自主練習やトレーニングを率先して実施。宮部は「学校生活でもバレー中も、家にいるときも、つねにチームのことを考えている」と言い切る。
12月初旬には、主将を中心に意識改革を図った。「1カ月で技術は急激に伸びないが、気持ちは変えられる」。単に優勝を目指すのではなく、なぜ勝ちたいのかを考える機会を設けた。「成長した姿を形で表したい」「先輩や後輩、先生たちに感謝の気持ちを優勝で応えたい」。それぞれが自分を見つめ直したことで、バレーの取り組み方も変わってきた手応えを感じている。
今年のチームスローガンは「質濃く」。生活面も含めた全ての「質」を高めるとともに、プレーでは「しつこい」ほどに一生懸命取り組むという意味だ。前回大会の優勝メンバーだった西川有喜(現JT)の妹、吉野(2年)は「愛芽世さんはチームのことを一番に考えてくれている」。そんな主将を中心に、最後の最後までプレーにも磨きをかけ、チームを貪欲に突き詰めていく。
春高3連覇へ「質濃く」挑む 女子の金蘭会
バレーボールニュース引用元:産経新聞

