引用元:夕刊フジ
春高バレーに“留学生旋風”だ。ジャパネット杯「春の高校バレー」第72回全日本バレーボール高等学校選手権(調布市武蔵野の森総合スポーツプラザ)で11日、女子の古豪・古川学園(宮城)が9年ぶりの決勝進出を果たした。
準決勝第2試合で昨夏の総体準優勝、共栄学園(東京第3)をフルセットの末に3-2で撃破。その原動力はキューバからの留学生、バルデス・メリーサ(2年)だ。「日本人になって五輪に出場したい」という希望を抱いて来日。今年5月には18歳以下の全日本女子代表に招集された。
身長183センチながら、最高到達点は320センチ。全日本男子のエース、石川祐希(24)=東レ=と比較しても、わずか30センチの差しかない。男子の代表クラスの高さから放たれるスパイクを、女子高校生に止めろというのは酷な話だ。共栄学園も187センチの中国からの留学生、付欣田(3年)の高さで対抗したが、メリーサの男子顔負けのバックアタックが上回った。
チームは古川商時代に3度優勝の伝統校。12日の決勝に勝てば、実に20年ぶりの頂点だ。「日本に来てみんなバレーボールがうまいので驚いた。初めて見た雪もあまりにきれいで感激した」というメリーサ。
来日当初、授業についていた通訳も今は必要ない。春高バレーVの勲章の先には、4年後のパリ五輪が。バレー王国キューバから直輸入のスーパーエース誕生の時は近い。(久保武司)

